SHIKO / SUMO TRAINING
「力士が行う“四股”は普通の人のトレーニングにも使える?」
「どこの筋肉を使う?脚は高く上げた方がいい?」
四股(しこ)は、相撲の基礎的な稽古として知られる動作です。
大きく脚を開いた姿勢から左右へ体重を移し、片脚で身体を支えながら反対側の脚を持ち上げます。
見た目は単純ですが、下半身だけでなく、片脚で身体を支えるバランスや体幹のコントロールも必要になります。
一方で、「四股をすれば腰痛を予防できる」「股関節が必ず柔らかくなる」といった効果まで一律に断定することはできません。
この記事では、四股トレーニングとは何か、使う筋肉、初心者向けのやり方、フォームで注意したいポイント、現在分かっている研究まで整理します。
FIRST ANSWER
四股トレーニングとは?
四股は、左右への体重移動と片脚支持を繰り返す相撲の基礎トレーニングです。
下半身に負荷をかけながら、身体の重心をコントロールする必要があります。
一般的なスクワットでは両脚で身体を支えながら上下します。
一方、四股では、
- 広い足幅で構える
- 腰を落とす
- 片側へ体重を移す
- 片脚で身体を支える
- 反対側の脚を持ち上げる
- 再び両脚支持へ戻る
という動きが入ります。
そのため、単純な「脚上げ運動」ではなく、下半身の筋力・片脚バランス・重心移動などが組み合わされた動作と考えると分かりやすいでしょう。
HOW TO
初心者向け|四股トレーニングのやり方6ステップ
相撲の競技者が行う本格的な四股と、一般の方が運動として取り入れる四股では、目的や深さが異なる場合があります。
ここでは運動初心者が無理なく行うための基本的な流れを紹介します。
足を広めに開いて立つ
肩幅より広めを目安に立ちます。
つま先と膝は、自分が無理なく曲げられる方向に合わせます。
股関節と膝を曲げて腰を落とす
いきなり深くしゃがまず、膝や股関節に痛みが出ない範囲から始めます。
上半身は必要以上に前へ倒さないようにします。
片側へゆっくり体重を移す
右脚を上げるなら、まず左脚へ体重を移します。
急に脚を振り上げず、軸脚で身体を支えられる状態を作ります。
反対側の脚を自然に持ち上げる
脚の高さを競う必要はありません。
軸脚で安定して立てる範囲で、反対側の脚を持ち上げます。
ゆっくり脚を戻す
床へ強く踏みつける必要はありません。
コントロールしながら両脚支持へ戻ります。
反対側も同様に行う
左右交互に繰り返します。
FORM CHECK
四股で確認したい5つのフォームポイント
1.脚を高く上げることを目的にしない
四股を見ると「どれだけ高く脚を上げられるか」が重要に見えるかもしれません。
しかし、無理に脚を高く上げると身体が大きく傾いたり、バランスを崩したりすることがあります。
まずは軸脚で安定して身体を支えることを優先します。
2.膝とつま先の向きを大きくずらさない
腰を落とす際、膝だけが極端に内側へ入り続けないよう確認します。
足幅やつま先の角度は、股関節の動きや体格によって調整します。
3.腰を無理に反らさない
「背筋を伸ばす」ことと「腰を強く反らせる」ことは同じではありません。
腰を反らせ続けるのではなく、自分が安定して身体を支えられる姿勢を探します。
4.呼吸を止めない
片脚で耐えようとして息を止める方もいます。
通常のトレーニングでは、自然に呼吸を続けられる範囲で行いましょう。
5.速さよりコントロール
左右へ素早く脚を振り上げるより、体重移動を自分でコントロールできる速度から始めます。
MUSCLES
四股ではどこの筋肉を使う?
四股では複数の関節を同時に動かすため、一つの筋肉だけを使うわけではありません。
太ももの前側
腰を落とした姿勢から身体を支えるため、膝を伸ばす働きを持つ大腿四頭筋などが関わります。
お尻まわり
股関節を使って身体を支えたり、片脚で姿勢を保ったりするため、臀部周辺の筋肉も関わります。
内もも
足幅を広げた姿勢で股関節を動かすため、内転筋群を含む股関節まわりも使います。
足部の筋肉
四股では片脚で体重を支える場面があります。
2026年に日本臨床スポーツ医学会誌で公表された研究では、健常な大学生が四股トレーニングを週3回・4週間行ったところ、一部の足部内在筋で筋横断面積や筋厚の増加が確認されました。
足部内在筋とは、足の中にある比較的小さな筋肉群です。
研究では、片脚支持中の荷重変化やバランス制御がこれらの筋肉への刺激に関係した可能性が示されています。
四股についての研究はまだ多くなく、現在確認されているデータの範囲で考えることが大切です。
CORE
四股は体幹トレーニングになる?
四股では片脚へ体重を移した状態でも、上半身が大きく倒れないよう姿勢を保つ必要があります。
そのため、脚だけではなく体幹周辺の筋肉も身体を安定させるために働きます。
ただし、
「四股だけをやれば体幹トレーニングは十分」
という意味ではありません。
体幹のトレーニングにも、
- サイドプランク
- プランク
- デッドバグ
- 荷重を持ったスクワット
- 片脚種目
などさまざまな方法があります。
目的に応じて複数の動きを組み合わせる方が実践的です。
FLEXIBILITY
四股をすれば股関節が柔らかくなる?
四股では、広い足幅で股関節・膝を曲げたり、片脚を持ち上げたりします。
そのため、股関節を大きく動かす運動として利用することはできます。
ただし、四股を続ければ全員の股関節可動域が必ず広がる、とまでは現在の研究から断定できません。
柔軟性を改善したい場合は、
- 現在どの方向の動きが苦手なのか
- 痛みがあるのか
- 筋力不足なのか
- 単純に動作へ慣れていないのか
なども確認します。
「股関節が硬いから、とにかく脚を高く上げる」という使い方にはしない方がいいでしょう。
四股のような運動だけでなく、どの方向に動かしにくさがあるのかを確認したうえで、
ストレッチや簡単な運動を組み合わせる方法もあります。
BREEZE高槻店では、トレーニングへの入会なしで
パーソナルストレッチのみのご利用も可能です。
REPS
四股は何回やればいい?
一般の方に対して「必ず1日○回」という統一された回数はありません。
運動初心者なら一例として、
左右3〜5回ずつ × 1〜2セット
程度からフォームを確認し、余裕があれば少しずつ回数を増やす方法があります。
大切なのは、
- 回数をこなすためにフォームを崩さない
- 片脚で無理なく身体を支えられる
- 膝・股関節・腰に痛みがない
- 翌日まで強い痛みを残さない
ことです。
100回など大きな回数を最初から目標にする必要はありません。
BALANCE
片脚で安定しない場合はどうする?
四股で脚を上げるとグラグラする方も珍しくありません。
これは単純に「体幹が弱い」と一つの原因に決める必要はありません。
例えば、
- 片脚支持への慣れ
- 足部のコントロール
- 股関節周辺の筋力
- 現在の可動域
- 動作速度
など複数の要素が関係します。
不安定な場合は、脚を高く上げず、まず左右へ体重移動する練習だけでも構いません。
最初から力士と同じ高さ・深さを再現する必要はありません。自分がコントロールできる範囲から進めましょう。
LOW BACK PAIN
四股をすれば腰痛予防になる?
四股は下半身・重心移動・片脚支持などを含む運動ですが、四股だけで腰痛を予防・改善できると結論づける十分な根拠はありません。
腰痛には、
- 筋肉や関節
- 神経
- 仕事や日常生活の負荷
- 運動量
- 睡眠
- 心理社会的要因
などさまざまな要素が関係します。
「腰が痛いから四股をやれば治る」という使い方は避けてください。
腰痛がある方は、痛みを我慢して四股を行わないでください。
脚のしびれ、強い痛み、急激な症状、治療中の腰痛などがある場合は、トレーニングで自己判断せず医療専門職へ相談してください。
SHIKO VS SQUAT
四股とスクワットは何が違う?
どちらも股関節・膝を使う下半身トレーニングですが、動きは同じではありません。
主に両脚で身体を支えながら、身体を上下させる動き。
広い足幅から左右へ体重を移し、片脚支持と脚上げを組み合わせる動き。
筋力を高めたい場合は、バーベルやダンベルなどで負荷を調整しやすいスクワットが向くこともあります。
一方、四股には片脚支持や左右への重心移動という特徴があります。
どちらか一つを「最強のトレーニング」と考えるのではなく、目的に応じて使い分けます。
2026 RESEARCH
2026年の研究では四股の「足の筋肉」も検討されている
2026年に日本臨床スポーツ医学会誌で、四股トレーニングが足部内在筋へ与える影響を調べた研究が公表されました。
対象は健常な大学生で、
- 四股トレーニング群 28名
- 足趾トレーニング群 29名
- 週3回
- 4週間
という条件で比較されています。
結果として、四股群では一部の足部内在筋で筋横断面積または筋厚の有意な増加が確認されました。
研究では、四股の片脚支持に伴う荷重変化やバランス制御が、足部の筋肉への刺激になった可能性が考察されています。
ここから分かるのは「短期間の四股トレーニングで一部の足部筋に変化が確認された」という範囲です。
腰痛、ダイエット、全身の柔軟性などに同じような効果があることを証明した研究ではありません。
PAIN
膝・股関節・腰が痛い場合は中止する
四股では通常より足幅を広げ、膝・股関節を曲げながら片脚支持を行います。
そのため、現在の身体の状態によっては合わないこともあります。
トレーニング中に、
- 膝の強い痛み
- 股関節の鋭い痛み
- 腰痛
- 足首の痛み
- しびれ
などが出る場合は無理に続けないでください。
「フォームを直せば必ず治る」と決めつけず、症状が続く場合は医療専門職への相談を検討してください。
BREEZE TAKATSUKI
変わったトレーニングより「自分に合っているか」が大切
四股、サイドプランク、スクワットなど、トレーニングにはさまざまな種類があります。
しかし、SNSやインターネットで紹介されている種目をすべて行う必要はありません。
パーソナルジムBREEZE 高槻店では、
- 現在の運動経験
- 目的
- 体力
- トレーニングフォーム
- 身体の動かしやすさ
などを確認しながら、必要な種目を選びます。
専門学校で人体構造とトレーニングを学んだ有資格者が在籍し、身体ケアについては医療系国家資格者による監修体制を整えています。
トレーニング内容については
BREEZE高槻店のサービスページを、
股関節の硬さや身体の動かしにくさが気になる方は
高槻店のパーソナルストレッチページをご覧ください。
FAQ
四股トレーニングについてよくある質問
四股はどこの筋肉を使いますか?
四股は体幹トレーニングになりますか?
脚は高く上げた方が効果がありますか?
四股は何回すればいいですか?
四股をすると股関節が柔らかくなりますか?
現在の可動域や身体の状態に合わせて行いましょう。
自己流では伸ばしにくい場合は、
BREEZE高槻店のパーソナルストレッチもご利用いただけます。
四股は腰痛予防になりますか?
毎日やってもいいですか?
参考情報
・日本相撲協会「四股:相撲の基本となる動作」
・西本浩章・山口鉄生「四股トレーニングが足部内在筋に与える影響」日本臨床スポーツ医学会誌 2026年34巻1号、66–72頁
・U.S. Sumo Federation「SUMO ESSENTIALS / SHIKO」
※四股に関する研究は現時点で多くありません。本記事では確認できる研究結果を過度に一般化せず、健康な成人がトレーニングとして取り入れる際の一般的な情報として解説しています。
FREE COUNSELING
「このトレーニング、自分に必要?」からご相談ください。
トレーニングは、珍しい種目をたくさん行うことより、現在の身体と目的に合った種目を継続することが大切です。
BREEZE高槻店では、フォーム・体力・運動経験を確認しながら一人ひとりに合わせて内容を調整します。
パーソナルジムBREEZE 高槻店
JR高槻駅・阪急高槻市駅から徒歩3分
女性専用・完全予約制
30分マンツーマン通い放題・食事管理込み
TEL:072-669-8992
平日・祝日 10:00〜22:00
土日 10:00〜19:00
定休日なし
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