HOT PROTEIN & WHEY

「プロテインは温めても大丈夫?」「熱いお湯で作るとタンパク質が壊れる?」「電子レンジで温めたら栄養がなくなる?」と気になっていませんか?

冬になると、冷たいプロテインを飲むのがつらいと感じる方もいます。

結論からいうと、プロテインを温かくして飲むこと自体は可能です。

ホエイなどのタンパク質は加熱すると「熱変性」と呼ばれる構造変化が起こりますが、熱変性した瞬間にタンパク質として使えなくなるわけではありません。

一方で、「どれだけ高温で長時間加熱しても栄養価はまったく変わらない」と断定するのも正確ではありません。

ホットプロテインでは、栄養を怖がるよりも、ダマ・味の変化・電子レンジの過熱・熱い液体を密閉シェイカーで振る危険に注意することが大切です。

この記事では、ホットプロテインの熱変性、電子レンジ、お湯・牛乳での作り方、安全上の注意点まで解説します。

この記事の執筆・監修
執筆:パーソナルジムBREEZE 高槻店
トレーニング・食事サポート監修:BREEZE高槻店 専門監修チーム
FIRST ANSWER

プロテインは温めても大丈夫?

通常の食品として温かくして飲むことはできます。

加熱によってタンパク質の立体構造は変化しますが、「温めたらタンパク質がなくなる」「筋肉の材料として使えなくなる」という意味ではありません。

私たちは普段から、

  • 卵
  • 肉
  • 魚
  • 牛乳を使った料理

など、タンパク質を含む食品を加熱して食べています。

プロテインも「タンパク質を含む食品」です。

そのため、温かくしただけで「栄養がゼロになる」と心配する必要はありません。

ただし、粉末の種類・原料・温度・加熱時間によって、溶けやすさや食感などは変化します。

DENATURATION

プロテインの「熱変性」とは?

タンパク質はアミノ酸がつながってできています。

そのアミノ酸の鎖が複雑な立体構造を作ることで、タンパク質としての形を保っています。

熱を加えると、その立体構造が変化することがあります。

これを熱変性と呼びます。

分かりやすい例が卵です。

透明だった卵白は加熱すると白く固まります。

これは卵白に含まれるタンパク質の構造が熱で変わり、タンパク質同士が集まるためです。

熱変性=タンパク質が消滅する、ではありません。
立体構造が変わることと、構成しているアミノ酸がすべて失われることは別です。
NUTRITION

温めるとプロテインの栄養価は落ちる?

ここは「まったく変わらない」と言い切らない方が正確です。

ホエイタンパク質は加熱条件によって、

  • 変性
  • 凝集
  • 溶解性
  • 消化され方
  • 一部のアミノ酸利用性

などが変化する場合があります。

特に非常に高い温度で長時間加熱するなど、強い加工条件ではタンパク質・アミノ酸により大きな変化が生じることがあります。

一方で、熱変性したホエイが自動的に「栄養的に悪いタンパク質」になるわけでもありません。

2024年に市販のホエイ系スポーツサプリメント4製品を調べた試験管内の研究では、変性度の高い製品でも、模擬消化後のアミノ酸・必須アミノ酸・BCAAの放出がむしろ多かった製品が報告されています。

この研究は家庭で温めた飲料の吸収や筋肥大を人で比較したものではありません。家庭で温かい飲み物としてプロテインを作ることを、過度に恐れる必要はありません。

ただし「何℃でも何時間でも栄養価は100%同じ」とも考えず、必要以上に煮立たせたり長時間加熱したりする意味もありません。

NO MAGIC TEMPERATURE

ホットプロテインは何℃まで?|「80℃以下」を絶対ルールにしない

すべてのプロテインについて80℃を境に栄養価が急に失われるわけではありません。

タンパク質の変性・凝集は、

  • タンパク質の種類
  • 濃度
  • pH
  • 糖質など他の成分
  • 温度
  • 加熱時間

によって変わります。

高温になるほどホエイがダマになりやすい傾向はありますが、全商品共通の「健康上の80℃ルール」とは考えません。

実際には、商品パッケージやメーカーが示している作り方を優先してください。
熱湯対応・電子レンジ対応などは商品・容器によって異なります。
LUMPS

なぜホットプロテインはダマになりやすい?

特にホエイプロテインは、高温の液体へ粉末を直接入れると、表面が急速に変化して固まりやすくなります。

すると、

  • 大きなダマになる
  • 底へ固まる
  • 粉っぽい食感になる
  • 風味が変わる

ことがあります。

これは「タンパク質が毒になった」「栄養が全部壊れた」という意味ではありません。

主に飲みやすさ・溶けやすさの問題です。

HOW TO MAKE

ダマになりにくいホットプロテインの作り方

STEP 01

耐熱カップを用意する

熱い飲み物に対応したマグカップなどを使用します。

STEP 02

少量の水・牛乳で先に溶かす

いきなり熱湯を粉末へ注がず、まず少量の常温〜冷たい液体でペースト状または滑らかな液体にします。

STEP 03

温かい水・牛乳を少しずつ加える

混ぜながら少量ずつ加えると、ダマを抑えやすくなります。

STEP 04

必要なら追加で軽く温める

電子レンジを使う場合は耐熱容器を使い、短時間ずつ温めて途中で混ぜます。

STEP 05

飲める温度を確認する

口・喉をやけどしない温度になっていることを確認してから飲みます。

MICROWAVE

プロテインを電子レンジで温めても大丈夫?

電子レンジを使って温めることはできますが、耐熱容器と過熱に注意してください。

おすすめは、最初にプロテインを液体へ溶かしてから、耐熱マグカップなどで短時間ずつ加熱する方法です。

例えば、

  • 短い時間で加熱する
  • 一度取り出して混ぜる
  • 必要なら再度加熱する
  • 沸騰するまで加熱し続けない

ようにします。

電子レンジでは「突沸」に注意。

見た目では沸騰していなくても液体が過熱され、容器を動かしたり粉末・スプーンを入れたりした瞬間に急激に噴き出すことがあります。加熱しすぎず、電子レンジの取扱説明書に従ってください。

SHAKER SAFETY

熱いプロテインをシェイカーで振るのは避ける

ホットプロテインで、栄養以上に注意してほしいのがこちらです。

熱い液体を入れた密閉シェイカーを強く振らないでください。

熱い液体によって容器内部の圧力が上がり、蓋を開けた時や振っている途中に、熱い液体が噴き出す可能性があります。

例えばBlenderBottleの使用上の注意では、シェイカーに熱い・温かい液体を入れないよう案内しています。

おすすめは「冷たい状態で混ぜてから耐熱マグへ移して温める」。

使用しているシェイカーが熱い飲料へ対応しているかは、必ずその商品の取扱説明を確認してください。

HOT WATER

熱いお湯にプロテインを直接入れてもいい?

絶対に禁止というわけではありませんが、高温のお湯へ粉末を直接入れるとダマになりやすくなります。

そのため、

粉末+少量の水で先に溶かす → 温かいお湯を足す

という順番の方が作りやすいです。

また、やけどするほど熱い飲み物にする必要はありません。

「熱いほどプロテインの吸収が良くなる」といった効果もありません。

HOT MILK

牛乳でホットプロテインを作ってもいい?

問題ありません。

牛乳を使えば、牛乳由来の、

  • タンパク質
  • 脂質
  • 炭水化物
  • カルシウムなど

も一緒に摂取します。

そのため、水で作った場合よりエネルギー量は高くなります。

ダイエット中だから牛乳は禁止、という意味ではありません。

1日の食事量・目的に合わせて、水・牛乳・その他の飲料を選びましょう。

SOYMILK

豆乳で温めてもいい?

豆乳でプロテインを作ることもできます。

牛乳と同じように、豆乳自体にもエネルギー・タンパク質などが含まれます。

無調整豆乳・調製豆乳・豆乳飲料では栄養成分が違うため、ダイエット中に細かく管理したい場合は栄養成分表示を確認しましょう。

「豆乳で作れば脂肪燃焼する」といった特別な効果はありません。

FLAVOR

ホットプロテインに向いている味は?

これは栄養より好みの問題です。

温かくして飲みやすいと感じる人が多い味としては、

  • チョコレート系
  • ココア系
  • 抹茶系
  • カフェラテ系
  • キャラメル系
  • バニラ系

などがあります。

一方、フルーツ系などは温めると風味が好みに合わない場合があります。

ただし、どの味を温められるかは商品によって違うため、メーカーの案内も確認してください。

PROTEIN TYPE

ホエイ・カゼイン・ソイで違いはある?

プロテインパウダーには複数の原料があります。

ホエイプロテイン
乳由来。熱で構造変化・凝集が起きやすく、温度が高いとダマになりやすい商品があります。
カゼインプロテイン
乳由来。ホエイとはタンパク質の構造・性質が異なり、水分を含むと粘度が高くなる商品もあります。
ソイプロテイン
大豆由来。商品によって溶け方・舌触りが異なります。温めて使える商品もあります。

どの種類でも、商品ごとの推奨方法を優先しましょう。

PROTEIN TIMING

冬はホットプロテインの方が筋肉がつきやすい?

温かいか冷たいかによって、筋肥大効果が大きく変わるとは考えません。

身体づくりで重要なのは、

  • 筋力トレーニングを継続する
  • 1日全体で必要なたんぱく質を確保する
  • 必要なエネルギーを摂る
  • 睡眠・休養を取る

ことです。

ホットプロテインの最大のメリットは「冬でも飲みやすい」こと。

温めることで筋肉がつきやすくなったり、代謝が上がったりする特別な効果を期待する必要はありません。

DO YOU NEED PROTEIN POWDER?

そもそもプロテインは毎日飲まないとダメ?

プロテインパウダーは、タンパク質を手軽に補うための食品です。

筋トレしている人全員が必ず飲まなければいけないものではありません。

普段の食事から、

  • 肉
  • 魚
  • 卵
  • 大豆製品
  • 乳製品

などを十分摂れていれば、必ず追加する必要はありません。

一方、朝食・間食・トレーニング後など、食事だけではタンパク質を確保しにくい場面では便利です。

筋トレ中のタンパク質と食事全体の考え方はこちら

COMMON MISTAKES

ホットプロテインでよくある7つの勘違い

  • 温めるとタンパク質が全部壊れる
  • 熱変性したタンパク質は身体に吸収されない
  • 電子レンジを使うと栄養が全部なくなる
  • 80℃を超えた瞬間にプロテインが無意味になる
  • 熱いほど吸収が良くなる
  • ホットプロテインなら冬に筋肉がつきやすい
  • 熱い液体を普通のシェイカーで振っても大丈夫

「栄養が壊れるか」だけではなく、安全に作れて、無理なく飲み続けられるかを優先しましょう。

SAFE RECIPE

迷ったらこの方法|安全に作りやすいホットプロテイン

01

プロテインを少量の常温の水・牛乳で溶かす

最初に滑らかな状態まで混ぜます。

02

耐熱マグカップへ入れる

熱い飲料に対応した容器を使います。

03

温かい液体を少しずつ追加する

かき混ぜながら好みの濃さにします。

04

必要なら短時間だけ電子レンジで追加加熱

途中で混ぜ、過熱・突沸を避けます。

05

温度を確認して飲む

無理に熱くせず、飲みやすい温度で楽しみましょう。

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特定のサプリメントだけに頼らず、続けられるトレーニングと食事を作っていきましょう。

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FAQ

ホットプロテインについてよくある質問

プロテインは温めても大丈夫ですか?
通常の食品として温かくして飲むことはできます。加熱によってタンパク質の立体構造は変化しますが、温めた瞬間にタンパク質がなくなるわけではありません。
熱変性するとプロテインの効果はなくなりますか?
熱変性はタンパク質の立体構造が変化する現象です。それだけで構成するアミノ酸がすべて失われるわけではありません。ただし温度・時間などの強い加熱条件によって消化性・アミノ酸利用性等が変化する場合はあります。
熱湯でプロテインを作ってもいいですか?
高温の液体へ粉末を直接入れるとダマになりやすいため、少量の常温の水・牛乳などで先に溶かし、温かい液体を徐々に加える方が作りやすくなります。商品ごとの説明も確認してください。
ホットプロテインは80℃以下にした方がいいですか?
80℃が全商品共通の栄養上の境界線ではありません。ただし高温になるほどホエイが凝集してダマになりやすい商品はあります。メーカーが推奨温度・作り方を示している場合はそちらを優先してください。
プロテインを電子レンジで温めてもいいですか?
耐熱容器を使い、短時間ずつ温める方法は可能です。ただし過熱・突沸・やけどに注意し、途中で混ぜながら温度を確認してください。
熱いプロテインをシェイカーで振ってもいいですか?
おすすめしません。密閉容器内の圧力が高まり、蓋が突然開いて熱い液体が噴き出す危険があります。使用中のシェイカーが熱い飲料に対応しているか取扱説明を確認し、基本的には耐熱マグなどを使用してください。
牛乳でホットプロテインを作ってもいいですか?
問題ありません。牛乳自体にもタンパク質・脂質・炭水化物・カルシウムなどが含まれます。水で作るよりエネルギー量は増えるため、目的に合わせて選びましょう。
豆乳で作ってもいいですか?
作れます。豆乳の商品によってエネルギー・糖質・タンパク質量などが異なるため、必要に応じて栄養成分表示を確認しましょう。
ホットで飲むと吸収が良くなりますか?
温かいから筋肉への吸収が大きく高まるという一般的なルールはありません。身体づくりでは、1日全体のタンパク質・食事・筋力トレーニング・休養を優先しましょう。
冬は冷たいプロテインを無理に飲まなくてもいいですか?
もちろんです。温かい方が飲みやすいならホットで構いません。プロテインの目的は必要なタンパク質を補うことなので、無理なく続けられる飲み方を選びましょう。

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