CORE TRAINING & LOW BACK PAIN

「腰痛には体幹を鍛えた方がいい?」
「腹横筋やインナーマッスルが弱いから腰が痛い?」
「プランクをすれば腰痛予防になる?」

腰痛について調べると、「コアを鍛える」「インナーマッスルを鍛える」という情報を目にすることがあります。

確かにコアトレーニングは、腰痛がある方に対して行われる運動プログラムの一つです。

ただし、「コアが弱いから腰痛になる」「腹横筋だけを鍛えれば腰痛を予防・改善できる」と単純に考えることはできません。

腰痛には身体的な要素だけでなく、活動量、睡眠、仕事、ストレスなどさまざまな要因が関わります。

この記事では、コアトレーニングとは何か、腰痛との関係、現在の研究から分かっていること、初心者向けの運動、痛みがあるときの注意点まで整理します。

この記事の執筆・監修
執筆:パーソナルジムBREEZE 高槻店
トレーニング監修:
BREEZE高槻店 専門監修チーム

FIRST ANSWER

結論|コアトレーニングは腰痛への運動の「一つの選択肢」


慢性的な腰痛では、適切な運動プログラムが役立つ可能性があります。

ただし「コアトレーニングだけが最も優れている」とは言えず、本人に合った運動を継続することが重要です。

WHOは、3か月以上続く慢性一次性腰痛に対する非手術的なケアとして、構造化された運動プログラムを選択肢の一つに挙げています。

一方で、腰痛は一つの筋肉だけの問題として扱うのではなく、

  • 身体的な状態
  • 活動量
  • 仕事・生活環境
  • 睡眠
  • 心理的・社会的な要素

なども含めて個別に考えることが推奨されています。

つまり、

「腰が痛い=腹筋が弱い=腹筋を鍛えれば解決」

という単純な構図ではありません。

WHAT IS THE CORE?

そもそも「コア」とはどこ?

「コア」は、日常のフィットネスでは体幹周辺を広く指して使われることが多い言葉です。

厳密に一つの筋肉を意味する言葉ではありません。

一般的には、

  • 腹直筋
  • 腹横筋
  • 内・外腹斜筋
  • 多裂筋
  • 脊柱起立筋
  • 横隔膜
  • 骨盤底筋群
  • 腰方形筋など

を含む体幹周辺の筋肉が、姿勢や動作の中で協調して働きます。

「インナーマッスルだけがコア」というわけではありません。
身体を支えたり動かしたりするときには、深層の筋肉と表層の筋肉の両方が状況に応じて働きます。

CORE STABILITY

コアの役割は「絶対に動かさない」ことではない

体幹トレーニングというと、

「身体を1ミリも動かさず固める」

というイメージを持つ方もいます。

しかし、実際の生活では、

  • 歩く
  • 物を持つ
  • しゃがむ
  • 立ち上がる
  • 身体を回す

など、さまざまな動きの中で体幹を使います。

必要に応じて身体を安定させながら、必要な部分は動かすことが大切です。

そのためBREEZE高槻店では、プランクだけを「体幹トレーニング」と考えず、スクワットやヒップヒンジなど実際に身体を動かす種目も含めて考えます。

LOW BACK PAIN

慢性腰痛に運動は役立つ?

慢性的な一次性腰痛については、運動療法を検討した多くの研究があります。

WHOガイドライン作成のために行われた系統的レビューでは、構造化された運動プログラムは、何もしない場合などと比較して、痛みや機能制限を小さく改善する可能性が示されています。

その中には、

  • 有酸素運動
  • 筋力トレーニング
  • モーターコントロール運動
  • ピラティス
  • 複合的な運動

など複数の運動方法が含まれています。

つまり「腰痛には腹筋だけ」という話ではありません。

IS CORE SUPERIOR?

コアトレーニングは他の運動より優れている?

コア・モーターコントロール系の運動が慢性腰痛に役立つ可能性はあります。

一方で、過去のCochraneレビューでは、慢性腰痛に対してモーターコントロール運動は「ほとんど運動しない場合」より役立つ可能性がある一方、他の運動や徒手療法より臨床的に明確に優れているとは確認されていません。

2025年に公表されたコアトレーニングのメタ解析でも、複数のコアトレーニング方法で痛み・機能の改善がみられましたが、方法間の統計的な差は限定的でした。


「腹横筋を鍛えるのが正解」「プランクが一番」という一つの運動へ絞る必要はありません。

現在の状態・運動経験・継続しやすさを考えて種目を選ぶことが重要です。

DEEP MUSCLES

「深層筋が弱いから腰痛」は言い切れない

腰痛がある方で、腹横筋や多裂筋などの働き方に違いがみられる研究はあります。

しかし、

筋肉の変化が腰痛の原因なのか、痛みが続いた結果として筋肉の使い方が変わったのか

を単純に判断できない場合があります。

そのため、

「腹横筋が弱いですね。だから腰痛です」

と一つの原因へ決めつけることは避けます。

トレーニングでは、体幹だけでなく脚・お尻・背中などを含めて身体全体を動かしていく方法があります。

BEGINNER EXERCISES

初心者向け|コアトレーニング4種目

腰に痛みがない、または医療機関から運動を許可されている方が、一般的な体幹トレーニングとして始める場合の一例です。

01 / BREATHING & BRACING

呼吸をしながら軽く体幹を安定させる

仰向けになり、膝を曲げます。

呼吸を止めず、お腹まわりを軽く安定させながら自然に呼吸します。

「お腹を限界までへこませ続ける」必要はありません。

02 / DEAD BUG

デッドバグ

仰向けから腕・脚を動かしながら、体幹を大きく反らしすぎないようコントロールします。

難しい場合は脚だけ、腕だけなど動きを小さくして構いません。

03 / BIRD DOG

バードドッグ

四つ這いから、片腕または片脚を少しずつ伸ばします。

最初から腕と脚を同時に高く上げる必要はありません。

身体を大きくひねらず、自分でコントロールできる範囲で行います。

04 / SIDE PLANK

膝つきサイドプランク

横向きになり、肘と膝で身体を支えるトレーニングです。

脇腹・お尻など体幹周辺を使います。

詳しいフォームは、

サイドプランクのやり方・使う筋肉

をご覧ください。

HOW MUCH?

何回・何秒やればいい?

全員に共通する「20秒×3セット」「毎日」という決まりはありません。

運動初心者なら、

  • 5〜10回程度
  • 10〜20秒程度
  • 1〜2セット

など少ない量からフォームを確認する方法があります。

ただし、これは医学的な腰痛治療の処方ではなく、一般的な運動開始例です。

痛みがある方では、症状・原因・体力によって適した運動量が大きく異なります。

CORE + WHOLE BODY

腰痛が気になる人ほど「コアだけ」にしない

体幹を鍛えることは選択肢の一つですが、身体は日常生活で全身を使います。

例えば、

  • スクワット
  • ヒップヒンジ
  • お尻のトレーニング
  • 背中のトレーニング
  • ウォーキング

なども目的・状態によって組み合わせられます。

「腰を守るために腹筋だけを固め続ける」のではなく、身体全体を段階的に動かしていくことが重要です。

全身トレーニングについては、

全身トレーニングと分割法の記事

も参考にしてください。

PAIN DURING EXERCISE

トレーニング中に腰が痛くなったら?

「腰痛改善のための運動だから、痛くても続けた方がいい」と考えないでください。

運動によって一時的に違和感が出ることはありますが、

  • 強い痛みが出る
  • 痛みがどんどん強くなる
  • 脚へ強いしびれ・痛みが広がる
  • 力が入りにくくなる

などがある場合は運動を中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。

腰痛をパーソナルジムだけで自己判断しない。

腰痛の中には、運動を始める前に医学的な評価が必要なケースがあります。強い症状・急激な変化・神経症状などがある場合は、先に医療機関へ相談してください。

RED FLAGS

すぐに医療機関への相談を検討したい症状

腰痛と一緒に次のような症状がある場合は、一般的な筋トレ記事を参考に自己流で運動を続けるのではなく、医療機関への相談を優先してください。

  • 排尿・排便のコントロールに急な異常がある
  • 股・臀部周辺に強いしびれや感覚の異常がある
  • 脚の筋力低下が急激に進む
  • 大きな転倒・事故の後から強い腰痛がある
  • 発熱など全身症状を伴う
  • 安静にしていても非常に強い痛みが続く

このような場合は、「コアが弱いから」と考えてトレーニングを続けないでください。

PREVENTION

コアトレーニングで腰痛を「予防できる」と言い切れる?

タイトルでよく見かける「腰痛予防」という表現には注意が必要です。

運動習慣や筋力トレーニングは、腰痛への対策として利用されることがあります。

しかし、

特定のコア種目を行えば腰痛を完全に予防できる、とは言えません。

腰痛は多因子であり、

  • 運動量
  • 仕事上の負荷
  • 長時間の同一姿勢
  • 睡眠
  • ストレス
  • 過去の腰痛歴
  • 身体的な個人差

などさまざまな要因が関係します。

コアトレーニングは「腰痛を絶対に起こさないための方法」ではなく、身体活動・筋力トレーニングの中の一つとして位置づけるのが適切です。

BREEZE TAKATSUKI

BREEZE高槻店では腰痛を「治療」するわけではありません

パーソナルジムBREEZE 高槻店では、腰痛の医学的な診断や治療を行う施設ではありません。

一方、

「以前腰を痛めてから運動が怖い」
「運動不足なので、何から始めればいいか分からない」
「医師から運動してよいと言われたけれど、自己流では不安」

という方については、現在の体力や動作を確認しながら、無理のないトレーニングをご提案できます。

BREEZE高槻店では、

  • 筋力トレーニング
  • 体幹トレーニング
  • ストレッチ
  • 整体・身体ケア

などを目的や状態に合わせて組み合わせます。

専門学校で人体構造とトレーニングを学んだ有資格者が在籍し、身体ケアについては医療系国家資格者による監修体制を整えています。


BREEZE高槻店のトレーニング・ストレッチを見る

FAQ

コアトレーニングと腰痛についてよくある質問

コアトレーニングは腰痛に効果がありますか?
慢性的な一次性腰痛では、構造化された運動プログラムが痛みや機能制限の改善に役立つ可能性があります。コア・モーターコントロール系運動もその選択肢の一つですが、他の運動より必ず優れているとは言えません。
腰痛は腹横筋が弱いことが原因ですか?
一つの筋肉だけを原因と断定することはできません。腰痛には身体的要因だけでなく、活動量、仕事、睡眠、心理社会的要因などさまざまな要素が関係します。
プランクを毎日すれば腰痛予防になりますか?
プランクだけで腰痛を完全に予防できるとは言えません。また毎日行う必要もありません。筋力トレーニングや身体活動を全身で考え、疲労に応じて頻度を調整してください。
腰が痛い時も体幹トレーニングをした方がいいですか?
症状によって異なります。強い痛みや神経症状などがある場合は、自己流でトレーニングを続けず医療機関へ相談してください。運動を許可されている場合でも、痛みや体力に合わせて種目・負荷を調整します。
インナーマッスルだけ鍛えればいいですか?
いいえ。日常動作では深層筋・表層筋、脚・お尻・背中など複数の筋肉が協調して働きます。特定の深層筋だけにこだわる必要はありません。
BREEZE高槻店で腰痛を治してもらえますか?
BREEZE高槻店は医療機関ではなく、腰痛の診断・治療を行う施設ではありません。医学的な評価が必要な症状は医療機関へご相談ください。運動を行える状態の方には、体力や目的に合わせたトレーニング・身体ケアをご提案しています。

参考情報


World Health Organization「WHO guideline for non-surgical management of chronic primary low back pain in adults」


Benefits and Harms of Structured Exercise Programs for Chronic Primary Low Back Pain in Adults: Systematic Review to Inform a WHO Guideline.


Motor Control Exercise for Nonspecific Low Back Pain: A Cochrane Review.


Effects of different types of core training on pain and functional status in patients with chronic nonspecific low back pain: systematic review and meta-analysis.

※本記事は一般的な運動情報です。腰痛の診断・治療を目的とするものではありません。腰痛の原因や適した運動には個人差があります。強い痛み・しびれ・筋力低下などがある場合や、医療機関から指示を受けている場合は医療専門職の判断を優先してください。

FREE COUNSELING

「腰が不安で運動を始めるのが怖い」という方へ

腰が気になるからといって、全員に同じ体幹トレーニングを行うわけではありません。

BREEZE高槻店では、現在の体力・運動経験・目的を確認しながら、無理のないトレーニングをご提案します。

パーソナルジムBREEZE 高槻店

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平日・祝日 10:00〜22:00
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